オーストラリアの星空
笠井トレーディングの笠井社長のお誘いを受け、2018年5月11日~18の日程(小松空港発着、羽田空港経由)でオーストラリアに遠征してきました。滞在中はずっと快晴に恵まれ、天体も野鳥もたくさん撮影できました。まずは天体画像を紹介します。野鳥はまた後日。
目指したのはシドニーから直線距離で350kmほど離れたクーナバラブラン(Coonabarabran)です。シドニーからタムワース(Tamworth)までカンタス航空の双発プロペラ機で移動し、そこからレンタカーで200km近く走ってようやく到着しました。到着時には夜になっていましたが、光害を殆ど感じない素晴らしい星空が待っていてくれました。
現地では1m鏡を備えたミルロイ天文台(Milroy Observatory)を訪ねましたが、残念ながら落雷で電気系が故障して制御不能に陥っていました。ミルロイ天文では日常的に観望会(有料)などが行われていますので、興味のある方はミルロイ天文台のWEBページにアクセスして望遠鏡の状況なども確認した上で予約されると良いでしょう。ミルロイ天文台にはNinja-500などのドブソニアン望遠鏡も設置されています。
【クーナバラブラン近郊の星空(円周魚眼)】
8mm円周魚眼レンズで撮影しました。対日照がわかります。
2018/5/15 21h36m ISO1600 8mm F3.5 露出5分
カメラ:Nikon D810A
レンズ:AF-S Fisheye NIKKOR 8-15mm f/3.5-4.5E ED

【クーナバラブラン近郊の星空(対角魚眼)】
15mm対角魚眼レンズで撮影した天の川と大マゼラン雲です。南十字星、イータカリーナ星雲、ガム星雲なども写っています。
2018/5/15 21h45m ISO1600 15mm F4.5 露出5分
カメラ:Nikon D810A
レンズ:AF-S Fisheye NIKKOR 8-15mm f/3.5-4.5E ED

【ガム星雲と大マゼラン雲】
大きく広がるガム星雲です。左上に南十字星、下に大マゼラン雲が見えます。大マゼラン雲の右にある明るい星はカノープスです。
2018/5/14 19h45m ISO1600 F2.8 露出2分x4(加算平均)
カメラ:Nikon D810A
レンズ:AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED

【アンタレスからガム星雲までの星野】
左上の輝星がアンタレス、右にはガム星雲が見えています。
2018/5/14 21h45m ISO1250 14mm F2.8 露出2分
カメラ:Nikon D810A
レンズ:AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED

【南十字星付近(35mmレンズ)】
南十字星、α・βケンタウリ、イータカリーナ星雲、ω星団などがわかります。
2018/5/13 23h07m ISO1250 F2.8 露出2分x8(加算平均)
カメラ:Nikon D810A
レンズ:AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

【南十字星付近(58mmレンズ)】
南十字星付近の星野を58mm標準レンズで撮影しました。(ソフト効果フィルターを使用)
2018/5/15 19h31m ISO3200 F2.8 露出1分x11(加算平均)
カメラ:Nikon D810A
レンズ:AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
フィルター:Kenko PRO1D PRO SOFTON-A(W)

【イータカリーナ星雲】
300mmレンズで撮影したイータカリーナ星雲です。
2018/5/15 21h02m ISO6400 F4 露出1分x8(加算平均)
カメラ:Nikon D810A
レンズ:AI AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED

【大マゼラン雲】
今回は季節的に大マゼラン雲や小マゼラン雲の高度が低く、不利な条件下での撮影でした。
2018/5/15 19h50m ISO2000 F2.8 露出1分x21(加算平均)
カメラ:Nikon D810A
レンズ:ZEISS Milvus 2/135 ZF.2

【小マゼラン雲】
明け方近くに撮影した小マゼラン雲です。
2018/5/15 28h59m ISO2000 F2.8 露出1分x19(加算平均)
カメラ:Nikon D810A
レンズ:ZEISS Milvus 2/135 ZF.2 (トリミングあり)

【夏の天の川】
さそり~いて座付近の天の川です。
2018/5/13 23h33m ISO1250 F2.8 露出2分x8(加算平均)
カメラ:Nikon D810A
レンズ:AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

【アンタレス付近】
さそり座・アンタレス付近の星野です。
2018/5/15 22h11m ISO3200 F2.8 露出1分x20(加算平均)
カメラ:Nikon D810A
レンズ:ZEISS Milvus 2/135 ZF.2

【ミルロイ天文台と天の川】
ミルロイ天文台のドームを前景に入れて撮影しました。流星も写っています。
2018/5/15 22h11m ISO6400 15mm F4.5 露出3分
カメラ:Nikon D810A
レンズ:AF-S Fisheye NIKKOR 8-15mm f/3.5-4.5E ED

【ミルロイ天文台】
外観です。

【ミルロイ天文台】
主砲の口径1m反射望遠鏡(RC)ですが、残念ながら故障していて使えませんでした。

【今回の撮影機材】
ビクセンAP赤道儀、ジッツオ4型5段カーボン三脚を中心としたシステムです。コスモ工房の架台アダプターや延長シャフトを使用しています。1kgバランスウェイト1個で300mm F4レンズまで余裕で対応できました。電源は5Vのモバイルバッテリー(10000mAh)を使用。湿度が低く、露除けヒーターは不要でした。南天の極軸合わせは初めてでしたが、小マゼラン雲から追うやり方でバッチリ(但し双眼鏡が必要)でした。オートガイダーは使いませんでしたが、300mmレンズの露出60秒ではガイドミス皆無でした。

目指したのはシドニーから直線距離で350kmほど離れたクーナバラブラン(Coonabarabran)です。シドニーからタムワース(Tamworth)までカンタス航空の双発プロペラ機で移動し、そこからレンタカーで200km近く走ってようやく到着しました。到着時には夜になっていましたが、光害を殆ど感じない素晴らしい星空が待っていてくれました。
現地では1m鏡を備えたミルロイ天文台(Milroy Observatory)を訪ねましたが、残念ながら落雷で電気系が故障して制御不能に陥っていました。ミルロイ天文では日常的に観望会(有料)などが行われていますので、興味のある方はミルロイ天文台のWEBページにアクセスして望遠鏡の状況なども確認した上で予約されると良いでしょう。ミルロイ天文台にはNinja-500などのドブソニアン望遠鏡も設置されています。
【クーナバラブラン近郊の星空(円周魚眼)】
8mm円周魚眼レンズで撮影しました。対日照がわかります。
2018/5/15 21h36m ISO1600 8mm F3.5 露出5分
カメラ:Nikon D810A
レンズ:AF-S Fisheye NIKKOR 8-15mm f/3.5-4.5E ED

【クーナバラブラン近郊の星空(対角魚眼)】
15mm対角魚眼レンズで撮影した天の川と大マゼラン雲です。南十字星、イータカリーナ星雲、ガム星雲なども写っています。
2018/5/15 21h45m ISO1600 15mm F4.5 露出5分
カメラ:Nikon D810A
レンズ:AF-S Fisheye NIKKOR 8-15mm f/3.5-4.5E ED

【ガム星雲と大マゼラン雲】
大きく広がるガム星雲です。左上に南十字星、下に大マゼラン雲が見えます。大マゼラン雲の右にある明るい星はカノープスです。
2018/5/14 19h45m ISO1600 F2.8 露出2分x4(加算平均)
カメラ:Nikon D810A
レンズ:AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED

【アンタレスからガム星雲までの星野】
左上の輝星がアンタレス、右にはガム星雲が見えています。
2018/5/14 21h45m ISO1250 14mm F2.8 露出2分
カメラ:Nikon D810A
レンズ:AF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G ED

【南十字星付近(35mmレンズ)】
南十字星、α・βケンタウリ、イータカリーナ星雲、ω星団などがわかります。
2018/5/13 23h07m ISO1250 F2.8 露出2分x8(加算平均)
カメラ:Nikon D810A
レンズ:AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

【南十字星付近(58mmレンズ)】
南十字星付近の星野を58mm標準レンズで撮影しました。(ソフト効果フィルターを使用)
2018/5/15 19h31m ISO3200 F2.8 露出1分x11(加算平均)
カメラ:Nikon D810A
レンズ:AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
フィルター:Kenko PRO1D PRO SOFTON-A(W)

【イータカリーナ星雲】
300mmレンズで撮影したイータカリーナ星雲です。
2018/5/15 21h02m ISO6400 F4 露出1分x8(加算平均)
カメラ:Nikon D810A
レンズ:AI AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED

【大マゼラン雲】
今回は季節的に大マゼラン雲や小マゼラン雲の高度が低く、不利な条件下での撮影でした。
2018/5/15 19h50m ISO2000 F2.8 露出1分x21(加算平均)
カメラ:Nikon D810A
レンズ:ZEISS Milvus 2/135 ZF.2

【小マゼラン雲】
明け方近くに撮影した小マゼラン雲です。
2018/5/15 28h59m ISO2000 F2.8 露出1分x19(加算平均)
カメラ:Nikon D810A
レンズ:ZEISS Milvus 2/135 ZF.2 (トリミングあり)

【夏の天の川】
さそり~いて座付近の天の川です。
2018/5/13 23h33m ISO1250 F2.8 露出2分x8(加算平均)
カメラ:Nikon D810A
レンズ:AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G

【アンタレス付近】
さそり座・アンタレス付近の星野です。
2018/5/15 22h11m ISO3200 F2.8 露出1分x20(加算平均)
カメラ:Nikon D810A
レンズ:ZEISS Milvus 2/135 ZF.2

【ミルロイ天文台と天の川】
ミルロイ天文台のドームを前景に入れて撮影しました。流星も写っています。
2018/5/15 22h11m ISO6400 15mm F4.5 露出3分
カメラ:Nikon D810A
レンズ:AF-S Fisheye NIKKOR 8-15mm f/3.5-4.5E ED

【ミルロイ天文台】
外観です。

【ミルロイ天文台】
主砲の口径1m反射望遠鏡(RC)ですが、残念ながら故障していて使えませんでした。

【今回の撮影機材】
ビクセンAP赤道儀、ジッツオ4型5段カーボン三脚を中心としたシステムです。コスモ工房の架台アダプターや延長シャフトを使用しています。1kgバランスウェイト1個で300mm F4レンズまで余裕で対応できました。電源は5Vのモバイルバッテリー(10000mAh)を使用。湿度が低く、露除けヒーターは不要でした。南天の極軸合わせは初めてでしたが、小マゼラン雲から追うやり方でバッチリ(但し双眼鏡が必要)でした。オートガイダーは使いませんでしたが、300mmレンズの露出60秒ではガイドミス皆無でした。
