日食遠征用機材のテスト

8月21日のアメリカ日食に向けて、機材のテストを行いました。今回試したのは以下の撮影システムです。

カメラ
 ・Nikon D810A
 ・Nikon D500
レンズ(鏡筒)
 ・タカハシFS-60Q(D=60mm f=600mm)
 ・BORG 67FLカーボン鏡筒(D=67mm、レデューサー0.85xDG装着、255mm F3.8)
 ・AI AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED(1.7x、2xテレコン併用)
フィルター
 ・NIL/IDAS D4.3RS(露出倍数20000)
赤道儀
 ・ビクセンAP(赤経モーター付き)
三脚
 ・ジッツオGT4552TS(4型5段カーボン)

露出モードM、9コマのオートブラケティング(1/8000→1/30秒)連写でブレなどが生じないか確認しましたが、ライブビューモードで撮影する限りD810AもD500も問題ありませんでした。

D810Aの場合、14bitロスレス圧縮RAWで連写すると30コマ弱でバッファフルとなり連写速度が低下しますが、9コマのブラケティング終了時に1~2秒程度休ませることでバッファフルを回避できることがわかりました。1サイクル5秒かかったとしても皆既中に20サイクル(180コマ)以上は撮影できますので、合格と言えるでしょう。なお、D500はRAWで200コマ連写が可能ですので、何も気にせず最高10コマ/秒で高速連写できます。

ピントは液晶モニター(拡大表示)で確認しましたが、カメラが遮光フード代わりとなり、表示が見にくいことはなかったです。D500の液晶モニターはチルト式で便利ですが、D810Aは固定式で姿勢が厳しいため、外部モニターの使用を検討中です。

今回のテスト結果より、いまのところタカハシFS60QとNikon D810Aの組み合わせがベストと判断しています。この組み合わせはゴーストやフレアも最も少なかったです。(ゴースト、フレアに関しては故意に大幅な露出オーバーで撮影して評価しました。)

高画素フルサイズ機のD810Aはローノイズでトリミングにも強く、またHαの感度が高いのでプロミネンスの写りも期待できると思います。

画像に写っている鏡筒はタカハシFS-60Q、カメラはNikon D500です。
170423_01.jpg

タカハシFS60QとNikon D810Aで撮影した太陽(露出1/8000秒)です。大きくトリミングしています。シーイングはかなり悪かったです。
sun_170423_d810a_fs60q_2253.jpg
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