オーストラリア遠征
久々の書き込みです。10月19日~26日は笠井トレーディングの笠井社長、ビノテクノの服部代表と共にオーストラリアに遠征していました。行先は、口径3.9mのアングロオーストラリア望遠鏡で有名なサイディングスプリング天文台に近いクーナバラブラン(Coonabarabran)でした。
残念ながら天候にはあまり恵まれませんでしたが、10/23と24は数時間の晴れ間があり、少しだけですが南天の夜空を楽しむことができました。また、滞在中はサイディングスプリング天文台を見学したりクーナバラブラン周辺で野鳥を撮影するなど、いろいろ楽しんできました。取り急ぎ天体写真を掲載します。旅行記や野鳥なども近日中に掲載予定です。
休業中は商品の発送などができず、ご不便をおかけしました。明日から通常の営業に戻りますので、引き続き宜しくお願いします。
【夕暮れの星景】
薄明が残る中、天の川が見えてきました。天の川と黄道光のコラボを狙っていたのですが、西の雲がどんどん大きくなってしまい、断念しました。
撮影日時:2022年10月24日20時28分(現地時間)
カメラ:Nikon Z 6II(HKIR改造品)
レンズ:NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S(14mmで撮影)
赤道儀:ビクセンAP
ISO3200、絞りF2.8、露出15秒x2(加算平均)

【小マゼラン雲と球状星団NGC104】
今回は大小マゼラン雲の撮影に適した季節でした。まずは小マゼラン雲+球状星団NGC104を400mm望遠レンズで撮影してみました。使ったレンズは発売されたばかりのNIKKOR Z 400mm f/4.5 VR Sですが、野鳥撮影も含めて大いに役立ちました。
撮影日時:2022年10月23日21時41分(現地時間)
カメラ:Nikon Z 6II(HKIR改造品)
レンズ:NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S
赤道儀:ビクセンAP(オートガイダーMGEN-3使用)
ISO6400、絞りF4.5、露出60秒x8(加算平均)

【タランチュラ星雲と大マゼラン雲】
有名なタランチュラ星雲を400mm望遠レンズで撮影しました。残念ながら薄雲の影響で空の状態が悪かった上に雷の影響もあり、写りはあまりよろしくないです。その後、天気はどんどん悪化し、2時間後には激しい雷雨になってしまいました。
撮影日時:2022年10月24日20時49分(現地時間)
カメラ:Nikon Z 6II(HKIR改造品)
レンズ:NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S
赤道儀:ビクセンAP(オートガイダーMGEN-3使用)
ISO6400、絞りF4.5、露出30秒x8(加算平均)、少しトリミング

【大小マゼラン雲とカノープス、アケルナル】
薄雲が通過する中、24mmワイドレンズで撮影しました。日本では見るのが難しいアケルナルが空高く輝き、カノープスも昇ってきましたが、薄雲の影響で滲んでいます。
撮影日時:2022年10月24日19時41分(現地時間)
カメラ:Nikon Z 6II(HKIR改造品)
レンズ:NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S(24mmで撮影)
赤道儀:ビクセンAP
ISO5000、絞りF2.8、露出30秒(1コマ撮り)

【大マゼラン雲とカノープス】
大マゼラン雲とカノープスのコラボです。日本では見ることができない光景です。
撮影日時:2022年10月24日20時00分(現地時間)
カメラ:Nikon Z 6II(HKIR改造品)
レンズ:AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G
赤道儀:ビクセンAP
ISO3200、絞りF2.8、露出30秒(1コマ撮り)

以上、遠征先での天体撮影結果でした。今回は悪天候のため予定していた撮影計画が崩壊しましたが、機会があれば再チャレンジしたいものです。
残念ながら天候にはあまり恵まれませんでしたが、10/23と24は数時間の晴れ間があり、少しだけですが南天の夜空を楽しむことができました。また、滞在中はサイディングスプリング天文台を見学したりクーナバラブラン周辺で野鳥を撮影するなど、いろいろ楽しんできました。取り急ぎ天体写真を掲載します。旅行記や野鳥なども近日中に掲載予定です。
休業中は商品の発送などができず、ご不便をおかけしました。明日から通常の営業に戻りますので、引き続き宜しくお願いします。
【夕暮れの星景】
薄明が残る中、天の川が見えてきました。天の川と黄道光のコラボを狙っていたのですが、西の雲がどんどん大きくなってしまい、断念しました。
撮影日時:2022年10月24日20時28分(現地時間)
カメラ:Nikon Z 6II(HKIR改造品)
レンズ:NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S(14mmで撮影)
赤道儀:ビクセンAP
ISO3200、絞りF2.8、露出15秒x2(加算平均)

【小マゼラン雲と球状星団NGC104】
今回は大小マゼラン雲の撮影に適した季節でした。まずは小マゼラン雲+球状星団NGC104を400mm望遠レンズで撮影してみました。使ったレンズは発売されたばかりのNIKKOR Z 400mm f/4.5 VR Sですが、野鳥撮影も含めて大いに役立ちました。
撮影日時:2022年10月23日21時41分(現地時間)
カメラ:Nikon Z 6II(HKIR改造品)
レンズ:NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S
赤道儀:ビクセンAP(オートガイダーMGEN-3使用)
ISO6400、絞りF4.5、露出60秒x8(加算平均)

【タランチュラ星雲と大マゼラン雲】
有名なタランチュラ星雲を400mm望遠レンズで撮影しました。残念ながら薄雲の影響で空の状態が悪かった上に雷の影響もあり、写りはあまりよろしくないです。その後、天気はどんどん悪化し、2時間後には激しい雷雨になってしまいました。
撮影日時:2022年10月24日20時49分(現地時間)
カメラ:Nikon Z 6II(HKIR改造品)
レンズ:NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S
赤道儀:ビクセンAP(オートガイダーMGEN-3使用)
ISO6400、絞りF4.5、露出30秒x8(加算平均)、少しトリミング

【大小マゼラン雲とカノープス、アケルナル】
薄雲が通過する中、24mmワイドレンズで撮影しました。日本では見るのが難しいアケルナルが空高く輝き、カノープスも昇ってきましたが、薄雲の影響で滲んでいます。
撮影日時:2022年10月24日19時41分(現地時間)
カメラ:Nikon Z 6II(HKIR改造品)
レンズ:NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S(24mmで撮影)
赤道儀:ビクセンAP
ISO5000、絞りF2.8、露出30秒(1コマ撮り)

【大マゼラン雲とカノープス】
大マゼラン雲とカノープスのコラボです。日本では見ることができない光景です。
撮影日時:2022年10月24日20時00分(現地時間)
カメラ:Nikon Z 6II(HKIR改造品)
レンズ:AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G
赤道儀:ビクセンAP
ISO3200、絞りF2.8、露出30秒(1コマ撮り)

以上、遠征先での天体撮影結果でした。今回は悪天候のため予定していた撮影計画が崩壊しましたが、機会があれば再チャレンジしたいものです。
新規入荷の中古品
10/17(月)~10/27(木)は休業します
10/17(月)~10/27(木)は休業(定休日+臨時休業)します。休業期間中に頂いたご注文やお問合せ等は10/28(金)以降に対応します。ご不便をおかけして申し訳ありませんがご了承下さい。
新規入荷の中古品:Sky-Watcher AZ-EQ5GT赤道儀
Sky-Watcher AZ-EQ5GT赤道儀【中古美品】の販売を開始しました。赤道儀としても経緯台としても自動導入が可能な架台です。頑丈なステンレス三脚が付属するほか、オプションの極軸望遠鏡やコスモ工房製架頭アダプターも付属しています。価格は税込148,000円(送料無料)です。
10月9日追記:完売となりました。ありがとうございます。
● 中古品販売ページ
下の画像はタカハシFOA-60鏡筒の搭載例です。(鏡筒、カメラ等は商品に含まれません。)

10月9日追記:完売となりました。ありがとうございます。
● 中古品販売ページ
下の画像はタカハシFOA-60鏡筒の搭載例です。(鏡筒、カメラ等は商品に含まれません。)

高性能双眼鏡の覗き比べ
Nikon WX 7x50 IF(ニコン100周年記念の限定モデル)中古品、Nikon 7x50SP中古品、そして私が10年以上バードウォッチングに愛用しているSWAROVSKI EL 8x32について、昼間の風景を覗き比べてみました。
Nikon WX 7x50IFは、7x50mmとしては圧倒的に広い実視界10.7度を実現しています。真価を発揮するのは星空を見た時だと思いますが、昼間でもその広視界は新鮮で感動的です。Nikon 7x50SPは実視界7.3度と狭いのですが、像のシャープさでは大いに健闘していると感じました。SWAROVSKI EL 8x32もまた素晴らしいです。小型軽量(約600g)ながら明るく隅々までシャープ、かつ誇張感のない自然な見え味で、見掛視界もNikon WX 7x50IFに迫ります。
これら3機種を同時に見比べてみることで像の着色の違いなどもよくわかり、なかなか興味深いものがありました。今後、機会があれば暗い星空の下でも比較してみたいと思います。
Nikon WX 7x50IFは、7x50mmとしては圧倒的に広い実視界10.7度を実現しています。真価を発揮するのは星空を見た時だと思いますが、昼間でもその広視界は新鮮で感動的です。Nikon 7x50SPは実視界7.3度と狭いのですが、像のシャープさでは大いに健闘していると感じました。SWAROVSKI EL 8x32もまた素晴らしいです。小型軽量(約600g)ながら明るく隅々までシャープ、かつ誇張感のない自然な見え味で、見掛視界もNikon WX 7x50IFに迫ります。
これら3機種を同時に見比べてみることで像の着色の違いなどもよくわかり、なかなか興味深いものがありました。今後、機会があれば暗い星空の下でも比較してみたいと思います。

「月食・天王星食観測応援セール」に協賛中!
タカハシ LE/Abbeアイピース【新品】最終販売中!
生産終了となったタカハシLE/Abbeアイピース【新品】の最終販売を以下のURLで開始しています。この記事を書いている時点で残り4個となっています。お急ぎ下さい!
● タカハシ LE/Abbeアイピース【新品・在庫限り】販売ページ

続きまして、タカハシのカメラ回転装置(SKY90)セールのお知らせです。
通常価格は税込21,450円ですが、38%OFFの税込13,200円で特価販売中です。
【対応機種】
FS-60CB、FS-60Q、FC-76DCU、FC-76DS、FS-100DC、FS-60C(生産終了)、FC-76DC(生産終了)、FC-60NZ(生産終了)、FC-65(生産終了)、FC-76(生産終了)、FS-78(生産終了)、FS-78C(生産終了)、SKY90(生産終了)
なお、本セールは状況によっては予告なく終了する場合があります。予めご了承ください。

● タカハシ LE/Abbeアイピース【新品・在庫限り】販売ページ

続きまして、タカハシのカメラ回転装置(SKY90)セールのお知らせです。
通常価格は税込21,450円ですが、38%OFFの税込13,200円で特価販売中です。
【対応機種】
FS-60CB、FS-60Q、FC-76DCU、FC-76DS、FS-100DC、FS-60C(生産終了)、FC-76DC(生産終了)、FC-60NZ(生産終了)、FC-65(生産終了)、FC-76(生産終了)、FS-78(生産終了)、FS-78C(生産終了)、SKY90(生産終了)
なお、本セールは状況によっては予告なく終了する場合があります。予めご了承ください。

NIKKOR Z 800mm f/6.3 VR SレンズによるM42
当店のお客様から、NIKKOR Z 800mm f/6.3 VR Sレンズで撮影したM42のRAW画像を提供して頂きました。16枚の画像をステライメージ9でコンポジット(加算平均)し、軽く処理した画像を掲載します。
PF(位相フレネル)レンズを天体撮影に使った場合、どんな結果になるのか興味がありましたが、PFレンズの欠点とされる「PFフレア」の発生が確認できました。概ね5等級より明るい星からフレアの影響が出始め、3等級より明るい星では顕著に発生します。昼間に野鳥や風景を撮影しても気になったことはなかったのですが、やはり天体という被写体はシビアですね。
ちなみにニコンのRAW現像ソフト「NX Studio」にはPFフレアを軽減する「PFフレアコントロール」という機能があるのですが、まったく軽減されなかったどころか、星雲の色が変化するなど逆効果(フレアでない部分をフレアと誤認しているのでしょう)でした。
【撮影データ】
撮影年月日:2022年9月30日03h56m~
カメラ:Nikon Z 9(IR改造なし、フィルターなし)
レンズ:NIKKOR Z 800mm f/6.3 VR S
ISO1600、絞りF7.1(意図的に絞ったのではなく、設定ミス)
露出120秒×16枚コンポジット(加算平均)
赤道儀:Meade LXD-55(OnStep改造)
使用ソフトウェア:NX Studio、ステライメージ9、Photoshop 2022、DeNoise AI、Sharpen AI

今回の撮影にはパソコン不要のオートガイダーMGEN-3が使用されています。このオートガイダーはワンプッシュオートガイドが可能で、Start guidingボタンを一度押すだけでオートガイドが開始されます。結果は非常に良好で、f=100mm F2.8のガイド鏡で800mmの焦点距離が完璧にガイドされていました。
下の画像は、オートガイド中の画面です。

PF(位相フレネル)レンズを天体撮影に使った場合、どんな結果になるのか興味がありましたが、PFレンズの欠点とされる「PFフレア」の発生が確認できました。概ね5等級より明るい星からフレアの影響が出始め、3等級より明るい星では顕著に発生します。昼間に野鳥や風景を撮影しても気になったことはなかったのですが、やはり天体という被写体はシビアですね。
ちなみにニコンのRAW現像ソフト「NX Studio」にはPFフレアを軽減する「PFフレアコントロール」という機能があるのですが、まったく軽減されなかったどころか、星雲の色が変化するなど逆効果(フレアでない部分をフレアと誤認しているのでしょう)でした。
【撮影データ】
撮影年月日:2022年9月30日03h56m~
カメラ:Nikon Z 9(IR改造なし、フィルターなし)
レンズ:NIKKOR Z 800mm f/6.3 VR S
ISO1600、絞りF7.1(意図的に絞ったのではなく、設定ミス)
露出120秒×16枚コンポジット(加算平均)
赤道儀:Meade LXD-55(OnStep改造)
使用ソフトウェア:NX Studio、ステライメージ9、Photoshop 2022、DeNoise AI、Sharpen AI

今回の撮影にはパソコン不要のオートガイダーMGEN-3が使用されています。このオートガイダーはワンプッシュオートガイドが可能で、Start guidingボタンを一度押すだけでオートガイドが開始されます。結果は非常に良好で、f=100mm F2.8のガイド鏡で800mmの焦点距離が完璧にガイドされていました。
下の画像は、オートガイド中の画面です。
