旅の記録(2023/5/18~5/26オーストラリア)

オーストラリアは2018年5月、2022年10月に続いて3回目でした。今回もこれまでと同様、小松→羽田→シドニー→タムワース→クーナバラブランへと移動しました。小松からシドニーまで(羽田で乗継)は同じ航空会社(ANA)でしたので、小松で国際線を含めてチェックイン。日本円からオーストラリアドルへの換金(その逆も)も小松空港で出来ます。預け荷物(スーツケース2個)はANAの手ぶらサービスを利用し、自宅でヤマト運輸に預けてシドニーで受け取りました。

夜間飛行を経てオーストラリア上空を飛行中です。シドニーが近付いてきました。


シドニーからはカンタス航空の国内便に乗り換え、タムワース空港へ。よく見ると観光名所のオペラハウスやハーバーブリッジがわかります。
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タムワース空港が近付いてきました。広大な田園風景です。
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タムワースからクーナバラブランまではレンタカー(赤いトヨタRAV4)で移動しました。走行距離は180kmほど。
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無事にクーナバラブランに到着。中心部のラウンドアバウト(信号のないロータリー交差点)です。
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季節は晩秋。紅葉が綺麗でした。
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訪問した場所の一つ、ミルロイ天文台の入り口です。
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ミルロイ天文台に到着しました。この天文台は民間の運営で、晴れていれば有料の観望会が毎日のように開催されています。クーナバラブランを訪れる機会があれば、ぜひ参加してみて下さい。
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ミルロイ天文台の主砲、口径1m(40インチ)のRC鏡です。天文ガイド2023年1月号の72ページで紹介されている望遠鏡ですが、残念ながら現在も稼働していません。
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滞在中は天候に恵まれ、ミルロイ天文台を含むクーナバラブラン近郊で星見&鳥見三昧でした。クーナバラブランに6泊し、5/25朝に帰国に向けて移動を開始。タムワース空港でレンタカーを返却しました。レンタカーの駐車場にはオーストラリアツバメがとまっていました。
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5/25の夕刻、タムワースからシドニーへと移動。国際線に乗り継いで、羽田には5/26早朝に到着しました。
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羽田で国内線に乗り換え、小松空港へと移動。ずっと雲の上で景色は見えませんでしたが、石川県に入ったところで視界が開けました。画像を等倍にして観察すると我が家が写っていることに気付きました。その後、小松空港に到着。遠征は無事に終了しました。
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以下、オーストラリアで食べたものの一部です。まずはシドニー空港で食べたステーキバーガーですが、肉が石のように固くて最悪でした(汗)。
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クーナバラブランのインペリアルホテルで食べたピザです。
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バラディンのReggie's Tattersalls Hotelで食べたTボーンステーキです。
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最終日にタムワースのCalala Innで食べた460g(但し骨も含めた重さ)のTボーンステーキです。絶品でした。
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Calala Innの店内です。なかなか良い雰囲気でした。
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オーストラリアにある World's Largest Virtual Solar System Drive

クーナバラブラン近郊、オーストラリア最大の3.9m鏡が設置されているサイディングスプリング天文台を中心に、World's Largest Virtual Solar System Drive として、太陽系の9天体(惑星8+準惑星1)の看板がその距離(実際の距離の3800万分の1)に合わせて道端に設置されています。昨年10月にクーナバラブランを訪ねた際に冥王星だけ見つけられなかったのですが、その看板がタムワース空港近くにあることがわかり、今回ようやくゲットできました。ちなみにサイディングスプリング天文台から冥王星の看板までの距離は約171kmです。

オーストラリアの野鳥

オーストラリアはバードウォッチャーにとってもあこがれの地です。特にケアンズ、パースなどは人気があり、野鳥観察&撮影に特化したツアーも数多く催行されています。今回の行先は探鳥地ではありませんが、オーストラリア固有種が次々に登場して楽しませてくれました。

【撮影データ】
カメラ:Nikon Z 9
レンズ:NIKKOR Z 800mm f/6.3 VR S
絞り優先AE、ISO AUTO、すべて手持ち撮影

【エミュー】
野生のエミューは見つかりませんでしたが、エミューを飼っている農場があることがわかり、行ってみました。(この画像のみ NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S で撮影)


【カササギフエガラス】
繁殖期には人を襲うことで知られます。
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【イエスズメ】
日本のスズメと同じように街中でチュンチュン鳴いていました。
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【キバタン】
ギャーギャーと大きな声で鳴くオウムです。体長50cmほどの大きな鳥です。
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【モモイロインコ】
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【レンジャクバト】
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【シロハラコビトウ】
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【ノドグロカイツブリ】
日本のカイツブリと似ていますが、夏羽では喉が黒くなります。
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【ツチスドリ】
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【ヨコフリオウギビタキ】
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ガム星雲

日本からは低空で撮りにくいガム星雲ですが、今回の遠征場所(南緯約31度)では容易に撮影できました。とは言え淡く広がった対象で、ノーフィルターではうっすらとしか写りません。今回はHαとOIIIのみ透過するナローバンドフィルターを使って撮影しました。

【共通データ】
カメラ:Nikon Z 6II(35mm判フルサイズ、2400万画素、HKIR改造品)
赤道儀:ビクセンAP(2軸モーター仕様)
MGEN-3によるオートガイド
フィルター:STC Astro Duo(Nikon Zシリーズ・フルサイズ機用)


NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S(200mm f/2.8で撮影)
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NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S(70mm f/2.8で撮影)
gum nebula_70mm_230523_z62_1504_1523_20_ss_01_900

イータカリーナ星雲など(400~800mmレンズ使用)

超望遠レンズで撮影したイータカリーナ星雲、走るニワトリ星雲(バット星雲)、タランチュラ星雲です。天体望遠鏡ではなくカメラ用レンズを使っていますが、野鳥撮影と兼用できる点、そして同等スペックの撮影用天体望遠鏡より軽量であることが主な理由です。

【共通データ】
カメラ:Nikon Z 6II(35mm判フルサイズ、2400万画素、HKIR改造品)
赤道儀:ビクセンAP(2軸モーター仕様)
MGEN-3によるオートガイド
フィルター未使用

【イータカリーナ星雲】
NIKKOR Z 800mm f/6.3 VR S(絞りf/6.3)
800mmレンズでドーンとアップ!
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【イータカリーナ星雲】
NIKKOR Z 400mm f/4.5 VR S(絞りf/4.5)
300~400mmレンズで全体が収まります。
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【走るニワトリ星雲(バット星雲)】
NIKKOR Z 800mm f/6.3 VR S(絞りf/6.3)
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【タランチュラ星雲】
NIKKOR Z 800mm f/6.3 VR S(絞りf/6.3)
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さそり座カラフルタウン

カラフルタウンとして知られるさそり座アンタレス付近の星野です。撮影場所(オーストラリアNSW州クーナバラブラン近郊)では、さそり座~いて座がほぼ天頂に来ます。

【共通データ】
カメラ:Nikon Z 6II(35mm判フルサイズ、2400万画素、HKIR改造品)
赤道儀:ビクセンAP(2軸モーター仕様)
MGEN-3によるオートガイド
フィルターは未使用


NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S(70mm f/2.8)
70-200mmズームレンズの短焦点側70mmでの撮影です。
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NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S(200mm f/2.8)
200mmにズームアップして撮影しました。最近の中望遠ズームレンズの性能は凄いです。
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大気光

今回のオーストラリア遠征では大気光らしきカブリが激しく発生し、ちょっと悩まされました。ただ、大気光の発生はある程度予想はしていたことから、対応するフィルター(IDAS LPS-D3)を使ってみましたが、効果は少しあるもののカラーバランスが大きく崩れて補正に苦労するという結果でした。

【共通データ】
カメラ:Nikon Z 6II(35mm判フルサイズ、2400万画素、HKIR改造品)
赤道儀:ビクセンAP(2軸モーター仕様)
ノータッチガイド


レンズ:NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S(14mm f/2.8で撮影)
フィルターなし
虹色のような大気光です。低空に出ていた雲の動きとはまったく違い、非常にゆっくりと変化(移動)していました。
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レンズ:TTArtisan 11mm f/2.8 Fisheye ED(f/3.5で撮影)
フィルターなし
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レンズ:AF-S Fisheye NIKKOR 8-15mm f/3.5-4.5E ED(15mm f/4.5で撮影)
フィルターなし
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レンズ:AF-S Fisheye NIKKOR 8-15mm f/3.5-4.5E ED(8mm f/3.5で撮影)
フィルターなし
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レンズ:SIGMA 8mm F3.5EX DG CIRCULAR FISHEYE(F3.5で撮影)
フィルター:IDAS LPS-D3
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南十字星

5/20~5/24にオーストラリアで撮影した画像を紹介します。まずは南十字星付近の星野です。

【共通データ】
カメラ:Nikon Z 6II(35mm判フルサイズ、2400万画素、HKIR改造品)
赤道儀:ビクセンAP(2軸モーター仕様)
ノータッチガイド(35mm以下のワイドレンズ)またはMGEN-3によるオートガイド(70mm以上の望遠レンズ)


レンズ:NIKKOR Z 70-200mm f/2.8 VR S(105mm f/2.8で撮影)
フィルター:ケンコー・プロソフトンクリア
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レンズ:NIKKOR Z 35mm f/1.8 S(絞りf/2.8)
フィルター:ケンコー・プロソフトンクリア
35mmレンズにソフトフィルターを使うと周辺の輝星が楕円形に滲むため、トリミングしています。
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レンズ:NIKKOR Z 14-24mm f/2.8 S(14mm f/2.8で撮影)
フィルターなし
低空に大気光らしきものが写っています。
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ビクセン&セレストロン2023サマーセールのお知らせ

6月1日(木)~7月30日(日)の期間限定でビクセン&セレストロン2023サマーセールを開催します。セール対象商品はすべて新品です。数に限りがありますので、セール期間内でも終了させて頂く可能性があります。お早めにご検討下さい。

● セール会場はこちらです


その他、実店舗限定での新品特価セール(鏡筒、赤道儀、双眼鏡など)も同時開催中です。お近くの方はぜひご来店下さい。

オーストラリアから帰還しました

本日、オーストラリア遠征を終えて帰宅しました。明日から平常通りの営業に戻ります。休業中もいろいろご注文頂きありがとうございました。明日中に発送予定です。

遠征先はオーストラリアNSW州クーナバラブラン(Coonabarabran)です。この場所への遠征は3回目ですが、今回も笠井トレーディングの笠井社長と行動を共にし、大変お世話になりました。ちなみに笠井社長はGINJI-400DXII(D=406mm F4.5ドブソニアン)での観望を楽しみ、私は天体や野鳥の撮影を楽しんできました。撮影結果や旅行記は、これからまとめます。少し時間がかかると思いますが、このブログに掲載予定です。

取り急ぎ、800mmレンズで撮影して軽く処理した画像を貼っておきます。

【撮影データ】
カメラ:Nikon Z 6II(HKIR改造品)
レンズ:NIKKOR Z 800mm f/6.3 VR S
赤道儀:ビクセンAP(2軸モーター仕様)
MGEN-3によるオートガイド

【イータカリーナ星雲】
1コマ撮りのイータカリーナ星雲です。(絞りf/6.3開放、露出90秒、ISO3200)


【タランチュラ星雲】
12コマをコンポジットしました。(絞りf/6.3開放、露出60秒x12、ISO3200)
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クーナバラブランの街並みです。「THE ASTRONOMY CAPITAL OF AUSTRALIA」と書かれています。
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お土産です。一部は店内に置きますので、ぜひご来店下さい。いつものように早い者勝ちの食べ放題です。お早めにどうぞ。
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