日本初記録の野鳥 ヨーロッパムナグロ

チドリ目チドリ科の野鳥の1つにヨーロッパムナグロという鳥がいます。「ロシアのタイミル地方からイギリス、アイスランドにかけて繁殖し、ヨーロッパでは大部分が留鳥だが、少数は冬にヨーロッパ南部からアフリカ北部に渡る」※とされますが、日本で初めて2011年9月30日に沖縄県で発見され、2012年2月11日には石川県の河北潟で確認されています。
※引用文献:真木広造・大西敏一・五百澤日丸著 日本の野鳥650(平凡社)

この鳥の日本での記録は上記2例のみとされてきましたが、私が過去に撮影した画像を調べたところ、それより前の2009年12月6日に河北潟で撮影していたことが判明しました。300羽ほどのタゲリの群れの中に1羽いました。

専門家の方からもヨーロッパムナグロに間違いないとの見解を頂きましたので、画像を公開します。撮影当時は殆どの図鑑に記載のない鳥で発見が遅れましたが、日本初記録を塗り替えることができました。

日本初記録となる野鳥を発見することはバードウォッチングの醍醐味の1つで、一生に一度あるかないかの貴重な体験です。写真に撮って保管しておいて良かったです。証拠写真のないものは、幾ら主張しても記録として認められませんので。ということで、野鳥観察&撮影機材のご相談はぜひ当店に(笑)!

撮影データ:Nikon D300、AF-S NIKKOR 500mm f/4D ED II(IF)
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